大人達の北部九州旅行

8/10
22時過ぎ、私は戸畑へ向かうべく自転車を漕いでいた。京都からExcuse To Travel(以下、エクトラ)が11日から始まる九州ツアーの前乗りの為、戸畑で会おうという話をしていた。

まずはOMT大橋の家に乗り込み、イベントフライヤーのデザインを手伝う、日頃からデザインのイメージはノートやiPhone、脳内に色々と貯めているので容易く出来上がった。
フライヤーデザインも完成したので、エクトラ九州ツアーの拠点となる、沼ちゃんの家へと向かうべく再度自転車を漕ぐ。

彼の住む家は、かなり大きくデザインもオシャレな建物だったため、到着して驚いた。
河童の様な顔立ちで、存在感は座敷童の様な自分を家に入れてくれるのか不安になった。
しかしながら、その不安は思い込みだった。
初対面にも関わらず、沼ちゃんが温かく迎えてくれたので私も実家ノリでくつろぎ、入宅後3秒でゲームキューブの「大乱闘スマッシュブラザーズDX」に沼ちゃん、大橋、ミゾベくんと興じた。
24時が過ぎた頃にエクトラが戸畑に到着。
みんなで迎えに行き挨拶をしている中、私は急な尿意を覚えたので物陰に隠れながら排尿をしていた事を告白しよう。

沼田家にエクトラメンバー、おやまぐちくん、大橋、ミゾベくん、OMTさっちゃん、slydingmanダイスケさん、家主の沼ちゃんと大人数が集まる中、深夜の飲み会が始まる。
旅の疲れもあっただろうが飲める時に飲もう、という「呑兵衛思考」の元、飲んだ結果、エクトラメンバーともスンナリと打ち解けた様に思う。この飲み会は朝方まで続いたので、ある者は途中で帰宅、ある者は就寝、ある者は風呂に入り就寝していった。
飲み会が終わったのは朝5時頃。
TVで見た、オリンピックか何かの砲丸投げでかなり盛り上がった記憶がうっすらと反芻しながら私は床に就いた。

8/11
8時過ぎ、それぞれ起床し準備を始める。
この日は、エクトラが小倉でスタジオに入るということで、エクトラと愉快なメンバー(山口 健二)は小倉へ向かう。
ここで、どこかへ入って朝メシを食べる予定が、私の勘違いでスーパーの弁当を食べてもらう事になった。ETT2ポイントGET。
余談たが、ETTポイントが10ポイント貯まると私は河童にされてしまう。
エクトラがスタジオに入っている間に、おやまぐちくんと、ナカジさんからのお使いと小倉観光をした。道中、音楽の話をしたが、お互い近い価値観を持っていたため、かなり楽しく時間を過ごせたと思う。
昨年かな、salt of lifeが小倉来た時に彼と喋ったはずなのに、楽しさが脳内スパーキングしてしまいイベントの前半戦から記憶喪失をおこしてしまった経緯があったので、ちゃんと喋れて本当に良かった。

スタジオ終わりのエクトラメンバーと合流し、向かうは大分県別府市。
道中はDJ ナカジさんによるグッドミュージックを聴きながら、SUPERどうでもいい話で盛り上がる。これでいいのだ。
移動の際にバンドメンバー以外が同行した時の雰囲気が好きだな。空気感というんかな、とにかく好きです。
だから自分も時間が合えば、運転免許を所持していないのにバンドに同行していたりする。

小倉から1時間30分程度で別府市内へ到着。運転してくれたゴッチさんにはタフネスガイの称号を送りたい。
ナカジさん、リサーチ済みの寿司屋は店先に100人くらい並んでいた。たまごっちの発売初日くらい人が並んでいたので、我々は近くの「ほぼ1皿100円!」みたいな回転すし屋へ入った。ナカジさんと私だけビールを飲みながら、寿司を食う。
チェーン店のはずなのに、どの寿司ネタも美味しかった。海が近いので、ネタも新鮮なんだろうか。どうなんでしょうか。
最終的には皆、空腹感からか注文量をバグってしまい大量の寿司に囲まれた。いい思い出。

会場の入りまで宿泊のチェックインしたり観光したりしたが、別府市内は徳島市と雰囲気が似ており、とても好きになった。
会場のカッパーレイブンスは、風俗街のど真ん中にあり、中へ入ると元キャバレーのような作りで2階席に客席があり、かなり天井が高い面白い造りのライブハウスだった。
今夜に限れば、エクトラの音漏れを聴きながら昇天する男性もいるんだろうか、と考え込んでいると、店長さんが「よろしく」と声をかけてくれた。
店長さんは絵に描いたような九州ロケンロー!な方で思わずテンションが上がり、陳腐な考えは何処かへ飛んでいった。

エクトラがリハーサルを始めるも、ゴッチさんは機材の調子が悪く音が出ない。ナカジさんはサオの調子が悪く、ガリガリと音が出たりとスムーズに音を出す事が難しい様子。
リハーサルを終えてメンバーは楽器屋へと向かい、私は前々から行きたかった温泉へと向かった。源泉掛け流しのためか、湯温が凄まじく熱く、汗と涙で顔をグチャグチャにしながら3分程湯に浸かり、湯屋を後にした。

イベントスタートまで、ゆうきさんと、おやまぐちくんと居酒屋で軽く引っ掛ける事に。「とり天」「生」「ジンジャエール」「ノンアルコールビール」を頼み談笑。
ここで予期せぬ出来事が起きた。会計金額が我々が思ったよりも若干高額だった。
小倉なら人は来ないだろう。と若干キレながら店を後にする。とり天は旨かった。

主催のThe Corpseから始まったイベントはどのバンドも良かった。
トリのエクトラはリハーサルの不安を吹き飛ばすキレキレのライブで、とてもカッコ良かった。特にゴッチさんが良い感じの泥酔感を漂わせながら、メロコアジャンプしてたのにグッときた。

この日はCRUNCH RECORDSも密かに出店していた。大分に行くたびディストロが売れており、この日も例外ではなく、まとめてガッツリ買ってくれる方もいた。
また、昨年大分に行った際に、音楽の話をしたお兄さんと遭遇したので音楽談義に花が咲く。聞けば、昔北九州に住んでいたそうで、ジャワのライブを見た事があるらしい。羨ましい。

打ち上げは会場にて。
酔ったゴッチさんに「タナケンくんバンドやってるんだってー?」と喋りかけられ、なぜバンドをやろうと思ったか、や、ゴッチさんの名前の由来などの話をしていると、メシを食いそびれてしまった。
このままでは酔いが加速してしまうと思ったが、それも良いかなと思い飲み続けたら普通に潰れた。

千鳥足で宿へと戻り、荷物を置いて1人二次会をすべく居酒屋へ入った。
常連さんからビールや手羽先をご馳走になったので1000円で満足できた。中々パンチのある店だったし、面白かった。
良い気分になったので宿へ帰り、大浴場にて汗を流し、潰れるように就寝。

8/12

若干二日酔いのまま起床してすぐに、大浴場にてアルコールの毒素を排出した。
1時間に1回×3セットで入浴し続けたので、3回目にはかなり体も楽になった。
体が楽になると腹が減るもので、ミサキちゃんに連絡して駅前の喫茶店へ。ピザトースト・コーヒー、ゆで卵が付いて500円のモーニングセットを頼む。休日感MAX。
店を出た後は、コープス小川さんが予約してくれていた海鮮定食屋「いづつ」へ行き、朝昼飯を食う。
この店は別府市内でもかなりの有名店らしく開店を待つお客さんが自分達の他にも多数いた。
私は「海鮮丼」を頼んだが、新鮮な魚や貝類がふんだんに入っており、「美味い」以外の言葉が見つからなかった。
ナカジさんとゴッチさんは「関サバ定食・関アジ定食」を頼んでいた。魚の頭も付いていたし、値段が張るだけあって旨そうだった。

メシを食い終え、2日目の会場、もとい私とOMT大橋との企画場所、北九州は戸畑へと移動。この日の運転もゴッチさん。
この日は渋滞もなく、すんなりと戸畑アビーロードへ到着。車内では大学の軽音サークルについて会話した記憶がある。

アビーへ到着し、会場設営。コープス小川さん、オムレッツほなみちゃん、歯茎のミサキちゃん達が手伝ってくれたお陰で手際よく準備が出来、感謝している旨をココに書いておく必要がある。
この日も何故かエクトラのリハでは、ゴッチさんの機材が不調。隣に居た、おやまぐちくんと「デジャブやな、そやな」と会話しつつも、コープス小川さんのヘッドを借りたため問題なくリハが出来た。
そのリハの様子を見て私と、おや(以下略)も「やっぱりカッコいいな、そやな」と口を揃えるほどだった。

エクトラメンバーらはリハを終えた後、英気を養う為に、北九州のソウルフード「資さんうどん」へ向かった。
残った大橋と私とでリハを進める。特に時間が押す事もなく予定通り終わる事が出来た。
リハも終わり、一旦、お疲れ様ということで大橋と私、Klaxionマナブくんとで缶ビールを買いにコンビニへ行く。マナブくんは本番前に飲まないらしく、そこについては残念だったが、ザ・北九州ローカルな話が出来たので嬉しかった。

この日は大橋がPAを務める為、北九州のアルソックの異名を持つ私がキャッシャーに立った。OPENしてからお客さんが多く、早い時間から来てくれることに感謝しか無かった。

キャッシャーの関係上、ロココとOMTは見れなかったがライブが終わる度に外へ出てくる人の表情を見た限り良いライブをしたと思う。
後半戦のライブからはロココのメンバーにキャッシャーを替わってもらって見る事が出来た。
エクトラはキレキレのライブだったし、ナカジさんが喉を振り絞るかのようなボーカルにグッときた。klaxionはフロアがモッシュピット状態。ハードコアの血が滾った。
スパズマは初めて見たが、社長の汗迸るドラムを見て安心した。

この日もハコ上げ。移動しない安心感たるや。
途中、私が世界平和について考えるハプニングが起きたものの皆楽しんで飲んでいたようで良かった。

打ち上げは再び、沼田ハウスへ。
この時、タクシーで移動したが、この時にメガネをかけた30代男性がタクシージャックをした事件は後世まで語り継がれることでしょう。

エクトラ九州ツアー最終日ということもあり、やっぱり家に着いてからも酒を飲む。
おやまぐちくんは九州ご当地アイス「ブラックモンブラン」と「スミノフ」を飲み食いしており、酷く気の毒に思えた。
朝、3時頃を過ぎると大橋、ゆーきさん、私以外は皆就寝。残るメンツで真面目な話をして、6時前に就寝。窓の外はうっすらと青かった。

8/13
9時過ぎにぞろぞろと起床。
おやまぐちくんは鼻から汁を出し狂っていた。しかしながら、3泊4日を共にしたグルーヴ感により、彼が「あ~出そう、出そうっす、出ちゃう」という絶妙なタイミングでティッシュを渡せる事が出来た。SUPERどうでもいい。

その後、ナカジさんは一足先に帰るとのことで小倉駅まで見送った後に、チームエクトラ、大橋、沼ちゃん、ダイスケさん、からなる男性7人組で、ド豚骨らーめん「魁龍」へ行き、豚骨臭いラーメンを啜り狂った。
狂い終わった後に店先で謎の記念撮影をし、ここでお別れ。

別府編まで書いた後にメモが消えるという、一種の修行に書き手を阻まれたが、執念で紀行文を書いた。
誤字脱字や言葉足らずの部分はあると思うが、確認・修正する気は残っていない。

思い返せば人生トップ3に入るくらい、楽しい時間だった。
バンドに限らず、音楽は良いなと再認識できた。

田中 タナケン 健二